毛巣瘻・毛巣洞|豊田クリニック|川崎市高津区・溝の口

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毛巣瘻・毛巣洞

毛巣瘻・毛巣洞|豊田クリニック|川崎市高津区・溝の口

毛巣瘻(もうそろう)・毛巣洞(もうそうどう)

毛巣瘻・毛巣洞は、毛穴の感染や炎症によって形成される膿の通路で、特に顔や背中、腕など毛の多い部位に発生しやすい皮膚疾患です。本ページでは、毛巣瘻・毛巣洞の詳細な説明、原因、症状、治療方法、予防策について詳しく解説します。また、よくある質問にも回答し、患者様が安心して治療に臨めるようサポートいたします。

毛巣瘻・毛巣洞とは

毛巣瘻は、毛穴の深部に膿がたまり、皮膚表面に通じる管(瘻)が形成される状態を指します。一方、毛巣洞はその瘻によって膿が流出するための開口部を意味します。この疾患は、主に毛穴の感染や炎症が原因で発生し、ニキビや吹き出物が悪化することで形成されます。毛巣瘻・毛巣洞は繰り返し感染することで瘻が固定化し、治りにくくなることがあります。特に顔や背中、腕など毛の多い部位に発生しやすく、見た目にも影響を与えるため、心理的な負担を感じることも少なくありません。適切な治療と予防策を講じることで、症状の改善と再発防止が可能です。

毛巣瘻・毛巣洞の原因

毛巣瘻・毛巣洞の主な原因は、毛穴の感染や炎症です。具体的な原因は以下の通りです。

  • ニキビや吹き出物の悪化: ニキビや吹き出物が炎症を起こし、膿が毛穴の下にたまることで毛巣瘻が形成されます。適切なケアが行われない場合、膿が毛穴の深部に到達し、瘻が形成されやすくなります。
  • 不衛生な環境: 汚れや汗が毛穴に詰まると、細菌が繁殖しやすくなります。不衛生な環境や手洗いの不十分さが感染のリスクを高めます。
  • 毛穴の閉塞: 皮脂や角質が毛穴を詰まらせることで、細菌が侵入しやすくなります。毛穴の閉塞は、化粧品の過剰使用や不適切なスキンケアによっても引き起こされます。
  • 免疫力の低下: ストレスや睡眠不足、栄養不良などにより免疫力が低下すると、細菌感染のリスクが増加します。
  • 遺伝的要因: 毛穴の構造や皮脂の分泌量に遺伝的な要因が関与することがあります。家族に同様の症状がある場合、発症リスクが高まります。
  • 外傷や摩擦: 衣服やアクセサリーによる摩擦が毛穴を傷つけ、細菌の侵入を容易にします。特にバックルやネックレスなど、摩擦が起こりやすい部分に発生しやすいです。

 

毛巣瘻・毛巣洞の症状

毛巣瘻・毛巣洞の主な症状は以下の通りです。

  • 赤みと腫れ: 感染部位周辺が赤く腫れ、炎症が見られます。腫れた部分は触れると熱を感じることがあります。
  • 膿のたまり: 毛穴の深部に膿がたまり、膿疱(うみぶた)が形成されます。膿疱は触れると柔らかく、破裂すると膿が流出します。
  • 痛みやかゆみ: 膿疱が形成されると、痛みやかゆみを伴うことがあります。特に膿がたまることで圧迫感や違和感を感じることが多いです。
  • 瘻の形成: 膿がたまると、毛穴から皮膚表面に通じる管(瘻)が形成されます。瘻から膿が流出することで、治りにくくなります。
  • 再発や固定化: 繰り返し感染することで瘻が固定化し、治りにくくなることがあります。固定化した瘻は、自然に治癒しにくく、手術が必要になることもあります。
  • 見た目の変化: 毛巣瘻・毛巣洞は見た目にも影響を与えるため、患者様の心理的な負担を増大させることがあります。

毛巣瘻・毛巣洞の治療方法

毛巣瘻・毛巣洞の治療は、症状の重さや瘻の状態、患者様の全身状態に応じて選択されます。主な治療方法は以下の通りです。

抗生物質の投与

細菌感染を抑制するために、抗生物質の内服や外用薬が処方されます。軽度の感染には外用抗生物質が有効ですが、重度の場合や再発が多い場合には内服抗生物質が必要となります。

切開・排膿術

膿がたまっている場合、医師による切開と膿の排出が必要です。切開部位を清潔に保ち、再感染を防ぐために抗生物質を併用することがあります。

瘻の治療

固定化した瘻を治療するために、専門医による手術が行われます。瘻を完全に切除し、再発を防ぐための処置が施されます。

レーザー治療

レーザーを使用して瘻や膿疱を精密に除去する方法です。出血が少なく、治癒が早いのが特徴ですが、高度な技術と設備が必要です。

抗炎症薬の使用

炎症を抑えるために、抗炎症薬が使用されることがあります。これにより、腫れや赤みを軽減し、症状の緩和が期待できます。

スキンケアの改善

皮膚の清潔保持や保湿を行うことで、再発を防ぎます。適切なスキンケア製品の使用や、過度な洗浄を避けることが重要です。

生活習慣の改善

ストレスの管理や十分な睡眠、バランスの取れた食事を心掛けることで、免疫力を向上させ、再発リスクを低減します。

よくある質問

毛巣瘻・毛巣洞は再発しますか?
はい、毛巣瘻・毛巣洞は再発する可能性があります。特に治療後も適切なスキンケアや生活習慣の改善が不十分な場合、再発リスクが高まります。再発を防ぐためには、感染部位の清潔保持や保湿、適切な栄養摂取、ストレス管理が重要です。
自宅でできるケアはありますか?
はい、以下のケアが自宅で行えます。
・洗浄:温水と優しい洗浄剤で感染部位を清潔に保ちます。
・保湿:無香料の保湿クリームを使用して皮膚の乾燥を防ぎます。
・圧迫を避ける:感染部位に過度な圧力や摩擦をかけないように注意します。
・適切な衣類の選択:通気性の良い衣類を選び、皮膚が蒸れないようにします。
毛巣瘻・毛巣洞の予防方法はありますか?
はい、以下の方法で予防が可能です。
・定期的なスキンケア:毛穴の清潔を保ち、適度な保湿を行います。
・適切な洗顔や入浴:過度な洗浄を避け、優しく洗うことで皮膚のバリア機能を維持します。
・栄養バランスの取れた食事:ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心掛け、免疫力を高めます。
・ストレス管理:ストレスを適切に管理し、免疫力の低下を防ぎます。
・適度な運動:血行を促進し、皮膚の健康を維持します。
・衛生環境の整備:清潔な環境を保ち、細菌の繁殖を防ぎます。
毛巣瘻・毛巣洞はどのように診断されますか?
毛巣瘻・毛巣洞は、主に症状や皮膚の外観から診断されます。医師は感染部位を視診し、膿疱や瘻の有無を確認します。必要に応じて、膿の採取や細菌培養検査を行い、原因菌を特定することがあります。これにより、適切な抗生物質の選択が可能となります。
毛巣瘻・毛巣洞の治療期間はどのくらいですか?
治療期間は症状の重さや治療方法によって異なります。軽度の感染であれば、抗生物質の内服や外用薬で数週間以内に改善することが多いです。切開・排膿術を行った場合は、術後のケアを含めて数週間から数ヶ月の期間が必要となります。再発防止のためには、治療後も継続的なスキンケアと生活習慣の改善が重要です。

まとめ

毛巣瘻・毛巣洞は、毛穴の感染や炎症により膿がたまり、瘻が形成される皮膚疾患です。適切な治療と予防策を講じることで、症状の改善と再発防止が可能です。治療法は抗生物質の投与から外科的切開・排膿術まで多岐にわたり、症状の重さや患者様の状況に応じて最適な方法が選択されます。再発を防ぐためには、皮膚の清潔保持や保湿、適切な栄養摂取、ストレス管理など、生活習慣の改善が欠かせません。症状が疑われる場合は、早めに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。毛巣瘻・毛巣洞は適切に管理することで、皮膚の健康を維持し、生活の質を向上させることが可能です。