肛門周囲膿瘍|豊田クリニック|川崎市高津区・溝の口

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肛門周囲膿瘍

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肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲の組織に膿がたまる感染症で、激しい痛みを伴うことが多い疾患です。本ページでは、肛門周囲膿瘍の詳細な説明、原因、症状、治療方法、予防策について詳しく解説します。また、よくある質問にも回答し、患者様が安心して治療に臨めるようサポートいたします。

肛門周囲膿瘍とは

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲の組織に細菌感染が起こり、膿がたまる状態を指します。膿瘍が形成されることで、肛門周囲に腫れや痛み、赤みが現れます。膿がたまる原因は主に肛門腺の感染や閉塞であり、特に糖尿病や免疫力が低下している人はリスクが高まります。膿瘍が大きくなると、圧迫感や痛みが強くなり、日常生活に支障をきたすことがあります。放置すると膿が体内に広がり、敗血症などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

肛門周囲膿瘍の原因

肛門周囲膿瘍の主な原因は以下の通りです。

  1. 肛門腺の感染や閉塞: 肛門腺から腸内細菌が侵入し、感染が発生します。肛門腺が閉塞すると、細菌が膿を形成しやすくなります。
  2. 便秘や下痢: 便秘や下痢により肛門周囲に過度な圧力がかかると、肛門腺が閉塞しやすくなります。
  3. 外傷や手術後: 肛門周囲への外傷や手術後の組織損傷が感染のリスクを高めます。
  4. 免疫力の低下: 糖尿病やHIV感染などにより免疫力が低下していると、細菌感染のリスクが増加します。
  5. 性行為: 性的接触による摩擦や細菌の伝播が感染の原因となることがあります。
  6. 肛門周囲の皮膚疾患: アトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚疾患があると、皮膚のバリア機能が低下し、感染しやすくなります。

肛門周囲膿瘍の症状

肛門周囲膿瘍の主な症状は以下の通りです。

  • 激しい痛み: 膿瘍が形成されることで、肛門周囲に強い痛みが生じます。痛みは常に感じられることもあれば、排便時に特に強くなることもあります。
  • 腫れと赤み: 肛門周囲が腫れ、赤みを帯びます。腫れた部分は触れると柔らかく、膿がたまっていることが感じられます。
  • 熱感: 膿瘍が感染を伴う場合、肛門周囲に熱感が生じます。
  • 出血: 膿瘍が破裂すると、出血が見られることがあります。血便や肛門からの血の排出が確認されることもあります。
  • 発熱や倦怠感: 感染が進行すると、発熱や全身の倦怠感が現れることがあります。
  • 膿の排出: 膿瘍が自然に排出される場合、膿が流出することがありますが、自己排出は避けるべきです。

肛門周囲膿瘍の治療方法

肛門周囲膿瘍の治療は、症状の重さや膿瘍の大きさ、患者様の全身状態に応じて選択されます。主な治療方法は以下の通りです。

外科的切開・排膿術

膿瘍を完全に排出するために、外科的に切開して膿を排出する手術です。局所麻酔下で行われ、痛みを軽減し、感染の拡大を防ぎます。膿を完全に除去することで再発リスクを低減します。

抗生物質の投与

細菌感染が広がっている場合や膿瘍が複数ある場合には、抗生物質の内服や外用薬が処方されます。特に免疫力が低下している患者様には重要です。

温湿布や坐浴

温湿布や坐浴を行うことで、膿瘍周囲の血流を改善し、膿の排出を促進します。痛みや腫れの緩和にも効果的です。

栄養管理

健康的な食事や十分な水分補給を行うことで、体力を維持し、感染と戦う力を高めます。

生活習慣の改善

便秘や下痢を予防するために、食物繊維を豊富に含む食品を摂取し、規則正しい生活を心掛けます。また、肛門周囲の清潔を保つことも重要です。

よくある質問

肛門周囲膿瘍は再発しますか?
はい、再発する可能性があります。特に生活習慣の改善が不十分な場合や、免疫力が低下している場合に再発リスクが高まります。再発を防ぐためには、適切な治療後も生活習慣の見直しや予防策を継続することが重要です。
自宅でできるケアはありますか?
温湿布や坐浴は自宅でも行うことができ、痛みや腫れの緩和に役立ちます。ただし、膿瘍が形成されている場合は、自己排出を避け、早めに専門医に相談することが重要です。また、清潔な環境を保ち、肛門周囲を乾燥させることも大切です。
手術後のケアはどのように行えば良いですか?
手術後は、医師の指示に従って適切なケアを行うことが重要です。具体的には、定期的な坐浴や温湿布を続け、傷口の清潔を保ちます。また、痛みを和らげるために鎮痛薬を使用することがあります。術後は便秘を避けるために食事や水分補給に注意し、適度な運動を取り入れることが推奨されます。
肛門周囲膿瘍が感染するとどうなりますか?
感染が進行すると、膿が体内に広がり敗血症を引き起こす可能性があります。敗血症は命に関わる重篤な状態であり、早期の医療機関受診が必要です。また、膿瘍が複数形成される場合や、免疫力が低下している場合には、感染が広がりやすくなります。
肛門周囲膿瘍は誰がリスクが高いですか?
糖尿病やHIV感染など免疫力が低下している人、便秘や下痢が続いている人、妊娠中や出産後の女性、肛門周囲に皮膚疾患がある人、長時間の座位や重い物を持ち上げる作業をする人は、肛門周囲膿瘍のリスクが高まります。

まとめ

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲に膿がたまる感染症であり、激しい痛みや腫れを伴います。早期の診断と適切な治療が必要であり、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。治療法は、外科的切開・排膿術や抗生物質の投与などがあり、症状の重さや患者様の状況に応じて最適な方法が選択されます。再発を防ぐためには、生活習慣の改善や適切な食事療法が重要です。症状が疑われる場合は、速やかに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。肛門周囲膿瘍は適切に管理することで、痛みを和らげ、再発リスクを低減させることが可能です。