

大腸肛門病学会認定施設
血栓性外痔核
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血栓性外痔核
血栓性外痔核は、外痔核に血栓が形成されることで急激な痛みを伴う状態です。本ページでは、血栓性外痔核の詳細な説明、原因、症状、治療方法、予防策について詳しく解説します。また、よくある質問にも回答し、患者様が安心して治療に臨めるようサポートいたします。
血栓性外痔核は、肛門周囲の静脈が拡張し、その中に血栓が形成されることで急激な痛みを引き起こす疾患です。通常の外痔核は便秘や長時間の座位などにより肛門周囲の静脈が腫れる状態ですが、血栓性外痔核ではその腫れた静脈内に血栓ができることで症状が悪化します。血栓が形成されると、肛門周囲が青紫色に変色し、触れると硬くなっていることが特徴です。この状態は非常に痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことがあります。血栓性外痔核は突然発症することが多く、特に便秘や下痢が続いた後に急激な痛みが現れることが一般的です。治療が遅れると痛みが増すだけでなく、感染症を引き起こすリスクも高まります。
血栓性外痔核の主な原因は、肛門周囲への持続的な圧力やストレスです。具体的には以下のような要因が挙げられます。
これらの要因が複合的に作用することで、血栓性外痔核が発症しやすくなります。
血栓性外痔核の主な症状は以下の通りです。
血栓が形成されることで肛門周囲が腫れ、非常に強い痛みを感じます。この痛みは座ったり歩いたりする際に特に強くなります。
血栓が形成された静脈が腫れ、青紫色に変色します。腫れた部分は触れると硬く感じられます。
血栓が形成された痔核が摩擦やこすれによって破裂すると、出血が生じることがあります。血便や肛門からの血の排出が見られることもあります。
腫れや出血に伴い、肛門周囲にかゆみや不快感を感じることがあります。
激しい痛みにより、座位を維持することが困難になる場合があります。
血栓性外痔核が感染を引き起こすと、発熱や悪寒といった全身症状が現れることがあります。
これらの症状が急激に現れるため、早期の診断と治療が求められます。
血栓性外痔核の治療は、症状の重さや患者様の状況に応じて選択されます。主な治療方法は以下の通りです。
温かい水に浸かることで血流を改善し、痛みや腫れを軽減します。毎日数回の坐浴が推奨されます。
市販の鎮痛薬(例:イブプロフェンやアセトアミノフェン)を使用して痛みを和らげます。
食物繊維を豊富に含む食品を摂取し、便秘を防ぐことで排便時の圧力を軽減します。水分補給も重要です。
痛みを和らげるために、局所麻酔薬を塗布することがあります。
炎症を抑えるために、抗炎症薬を使用することがあります。
血栓を直接除去し、痛みを即座に軽減するための手術です。局所麻酔下で行われ、迅速な痛みの緩和が期待できます。
重度の場合や再発が繰り返される場合には、痔核全体を切除する手術が行われます。術後のケアが必要ですが、再発リスクを大幅に減少させます。
硬化剤を注射して血管を閉塞させ、痔核を縮小させる方法です。
レーザーを用いて痔核を焼灼し、除去する方法です。出血が少なく、回復が早いのが特徴です。
血栓性外痔核は、急激な痛みを伴う状態であり、早期の診断と適切な治療が求められます。治療法は症状の重さや患者様の状況に応じて選択され、保存療法から外科的治療まで多岐にわたります。再発を防ぐためには、生活習慣の改善や適切な食事療法が重要です。症状が現れた場合は、速やかに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。