保存的治療法
食生活や排便習慣などを改善して、症状の悪化を防ぐ生活療法が中心となります。並行して薬物療法も行います。
便秘や下痢を起こさないように食事内容をコントロールします。便秘に対しては十分な水分(1日2~2.5リットル程度が理想)の摂取と、食物繊維をしっかりとることが大切です。必要に応じて膨張性下剤を内服いただくこともあります。
運動は腸の動きを活発にし、排便をスムーズにします。ただし、過度な運動はいきんだ時に肛門に負担をかけるので注意しましょう。
痛みなどで肛門の衛生が保てない場合、入浴・座浴が有効です。温まることで血流が良くなり、痛みの改善や傷の早期治癒につながります。
ステロイド含有の軟膏や座薬を、症状に応じて使用します。鎮痛薬や抗炎症薬の内服いただくこともあります。